アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

ボビー・ケッペル選手

続けていけば 幼少時代から体を動かすことが大好きだった。5歳のとき、教会の集まりで野球を始めた。9歳になるころには、野球だけでなく、バスケットボール、サッカーと、3つのスポーツチームを掛け持ちをするようになっていた。
「高校入学とともに野球とバスケの2種目に減らしました。そして、卒業するとき、野球1本に絞ることにした。続けていけば、いつかプロになるチャンスがあるかもしれないと感じたからです」
“一杯のコーヒーを…” プロの世界に飛び込んで6年目の2006年。悲願だったメジャー初昇格を果たす。だが、定着はできなかった。
「短い期間だけメジャーにいることを“一杯のコーヒーを飲みに来た”と言います。私は野球=仕事と考えてしまうようになっていた」
日本ハム移籍 昨シーズンはメジャーで中継ぎとして自己最多の37試合に登板。納得のいく1年だったという。そんなケッペル投手が日本ハムに移籍してきたのは、「スターターとしてのオファーだったから」と説明する。
「『日本でキャリアを終えることも悪くない』と話すベテラン選手もいます。僕自身、まだ年齢も若いですし、スターターとしてやる自信があった」
お疲れさま すし、刺身、みそ汁など和食も好み、すぐに日本になじむことができた。6月の「YOSAKOIソーラン祭り」は通訳を連れず、家族だけで楽しんだという。日本で生活して感銘を受けたのは「お疲れさま」の一言だった。
「この言葉には、たくさんの意味合いが含められていますよね。アメリカに戻っても使いたいと思うのですが、短い言葉に置き換えようとしても、英語では見当たらない。日本の文化を上手に表現しているなと感じます」
15勝以上 6月27日、ロッテ戦で来日1年目の外国人投手としては球団初の2ケタ勝利を挙げる。同時に球団の外国人投手としては初の9連勝もマークした。
「ここまで成績を残せてこれたのは、仲間やファンの声援のおかげ。優勝もまだまだ手の届く範囲だと思う。個人的には15勝以上を挙げて、チームの勝利に貢献ができたら最高。これからも応援よろしくお願いします」
(竹内)

◎血液型 O型
◎身長・体重 196cm・97kg 右投げ・右打ち
◎星座 ふたご座
◎趣味 ゴルフ
◎好きな日本語 お疲れさま
◎好きな日本食 すし・刺身・みそ汁
◎苦手な食べ物 イカ・タコ・牛タン・納豆
◎今ほしいもの 自転車

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1982年6月11日生まれ。米国・ミズーリ州出身。ディースメット・ジェズウィット高校卒業。00年ドラフト1位でニューヨーク・メッツに入団。メジャー通算成績は49試合に登板し、1勝5敗、防御率5.36。今シーズンから日本ハムに新加入。投手。背番号31