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正栄プロジェクト 美山正広社長

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環境変化を機にリエンジニアリング
正栄プロジェクト 美山正広社長

取材日:2017年9月

写真大 正栄プロジェクト社長 美山正広氏

数々の規制にパチンコ業界激震
パチンコ業界に大規制が入っている。厳しい環境をいかに乗り切るのか。「イーグルグループ」を率いる正栄プロジェクト社長であり、日遊協北海道支部長でもある美山正広氏に、現状と今後の対応策を聞いた。

【規制に対応するため全てを見直す】

 ――パチンコ業界への規制が強化されていますね。

 美山 2018年2月1日から風営法施行規則の改正が実施されます。具体的には、同日以降開発される遊技機の出玉性能を30%抑制するというものです。

 昨年は全国で約70万台の「検定と異なる遊技機」の撤去回収をおこないました。

 さらに今年は、高射幸性スロット機の設置比率を総台数の30%以下にする自主規制を決定しています。

 ――ギャンブル性の抑制により予想されるファン離れへの対応策は。

 美山 どんな新基準機が開発されるかがわからないこともあり、売り上げ減少の影響を正確に予測することは難しい。先行きが不透明な状況です。

 20年にはホールに設置する遊技機の100%が新基準機になります。それまでの期間は、人気がある現行の基準機比率を高く維持していくことが最大の営業戦略になります。

 ――減る売り上げ、利益をいかにカバーしますか。

 美山 基本的には遊技機の入れ替えを抜本的に見直し、コントロールする必要があります。現状は粗利の数十%が新台のコストに使われています。ムダな新台入れ替えを抑えることで売り上げや利益は減っても営業利益はコントロールできる。顧客へも出玉で還元できます。

 また、企業としては構造改革の機会であるとも言えます。ヒト、モノ、カネ、全てを見直してムダを全部排除しなければいけない。そもそも必要なもの、そもそも必要ないものを明確にして見極める時期にきている。業務・組織・戦略を根本的に再構築するリエンジニアリングです。

 環境が変化し、売り上げは下がっても、安定的な客数は確保する。それが最優先と考えています。

 ――業界全体での取り組みも必要になる中、日本遊技関連事業協会北海道支部長としての役割も大きい。

 美山 日遊協には約430社が加盟しています。メーカーからホールまであらゆる業種が加盟する業界の横断的な組織で、業界の健全化・近代化が目的です。ホールだけ、メーカーだけに有利な施策は出ません。全業界的立場で、警察庁とのパイプを保ちながら活動しています。

 ――支部長として2期目。今後の取り組みは。

 美山 今は警察庁からの要請という緊急かつ重要な課題に取り組むのが最優先です。今年は高射幸性スロット機の設置台数自主規制がありますし、依存症対策として遊技機アドバイザーをホールに新設していく動きもあります。IR法案が落ち着くまでは、今後もさまざまな規制が強化されていくでしょう。

 将来的にはバラバラで活動している道内の数あるホール団体を集約し、オール北海道で活動できる団体にしていかなければならないと思っています。昨年から開催している北海道遊技産業親睦チャリティゴルフコンペや合同賀詞交換会はその一環です。

【レバンガ単年黒字 夢は札証上場】

 ――スポンサーであり、資本、経営面まで含め全面的に支援するレバンガ北海道の開幕も控えています。

 美山 強豪ぞろいの東地区ですが、今年は良いスタートが切れそうです。チームの雰囲気も良く、モチベーションも高い。

 昨シーズンはけが人が続出し、9人で試合に挑むなど厳しい環境でしたが、今シーズンは開幕から13人体制で、2㍍超えの動ける外国人選手も3人そろえました。プレーオフに進み、B1に残留するものと期待しています。

 ――業績面は。

 美山 昨年、初の単年度黒字化を達成しました。経営の基礎ができつつある。あとは、1人でも多く観客を増やすことです。

 最終的には、札幌証券取引所に上場させるのが夢。そのためには土台、基礎を固めなければならない。

 まだ債務超過ですし、今期中に債務超過を解消しなければいけない。業績を上げ、持ち株会の資本を強化し、あとは当社が資本を支援をすることで乗り越えられる計画です。

 ――リーグ全体の年俸も高騰しています。

 美山 経営的には1得点あたりの人件費が低いほうが生産性が高く、効率がいい。昨年のレバンガは、1得点あたりの選手コストがリーグで最も低かったと思います。

 今のBリーグは外国から入団する選手が増えており、選手の年俸も上がってきています。結果としてたくさんお金を持ったチームが、良い選手を高いお金で連れてくるわけですからその差も当然出ます。

 その中でレバンガは、新人や若手選手をうまく起用しながら、その選手を実戦で伸ばし、育てています。一部のスター選手に頼ったゲームではなく。チーム力で戦っていきます。

     (9月27日取材)

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