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桂林耳鼻咽喉科・中耳サージクリニック
取材日:2017年1月

写真大 桝谷将偉院長 ますや・まさより/2006年旭川医科大学医学部医学科卒業後、道内基幹病院に勤務。10年北海道大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学入局。その後函館中央病院医長、仙台・中耳サージセンター勤務などを経て16年開業。

写真 最新の顕微鏡を用いて精度の高い手術を実践 写真 衛生面に配慮した手術室 写真 被曝量を従来の7分の1に抑えたCT 写真 術後は個室のリカバリールームで休憩

日帰り手術で〝音のある世界〟を取り戻す

 聞こえ(聴力)の低下や耳漏、めまい、顔面神経麻痺、耳鳴りなどは、慢性中耳炎や外耳道狭窄症、耳小骨奇形など難聴を引き起こす耳疾患の可能性がある。これらは鼓膜・鼓室形成術などの手術で治る場合が多いのだが、一般的には全身麻酔が必須。さらに2週間程度の入院も必要なため、躊躇する人が多い。
 その点、桝谷将偉院長が取り入れている手術法「耳鏡下耳内耳科手術」は、局所麻酔下のもと日帰りで実施。数時間で聴力を取り戻すことが可能だ。この手術をおこなっている医師は、道内で桝谷院長ただ一人。これまでに同手術法での鼓膜・鼓室形成術を400例以上経験してきた。
 同手術は日本屈指の耳科手術医である仙台・中耳サージセンターの湯浅涼医師が開発。桝谷院長を含め、湯浅医師に師事した全国各地の医師が、患者に〝音のある世界〟を取り戻すために尽力している。
 従来の手術では耳の裏側を4センチほど切開して術野を確保していたが、桝谷院長は顕微鏡下のもと耳鏡とよばれる特殊器具を併用することで、耳の中の深部をわずか5ミリ切開するのみ。さらに、手術時間は30分から2時間程度と従来の2分の1に短縮した。術後の痛みもほぼなく、数時間休憩した後に帰宅できる。
 局所麻酔のメリットも大きい。聴力低下や難聴の場合、全身麻酔下だと聞こえの変化を患者に確認できず、術後に聴力の回復が思わしくなければ再手術は避けられない。その点、局所麻酔は意識があるため、術中、さまざまなアプローチを試みながら、そのつど聞こえの変化を確認できる。つまり、その場で最善の治療法を選択できるのだ。また、心臓や脳に疾患を抱えていても、手術を受けられる。
「聞こえの低下は、加齢による老人性難聴とは限りません。何らかの耳疾患を発症していても長年気づかない場合もあります。加齢によって音を伝達する神経の働きが鈍ることで、初めて聞こえづらさを自覚するのです。これは老人性難聴とは別物。手術で治る可能性が高い」と語る。
 手術は保険適用となり、70歳以上だと1万2000円ほど。それ以下の年齢でも高額医療費制度を利用することで、最小限の負担で済む。

基本データ

企業名:
桂林耳鼻咽喉科・中耳サージクリニック
住所:
札幌市厚別区厚別中央2条5丁目DUO2 4階
TEL:
011・801・4133
URL:
http://keirin-entsurge.com/