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東京農業大学 生物産業学部
取材日:2016年5月

写真大 黒瀧秀久学部長(くろたき・ひでひさ) 青森県生まれ。東京農業大学農業経済学科卒業。同大学院博士後期課程修了後、同農業経済学科副手。その後1989年に生物産業学部開設に伴い産業経営学科(現 地域産業経営学科)着任、2014年に学部長就任。農業経済学博士。全国農学系学部長会副会長。

写真 大学と地域の相互作用で、地域の一大イベントとなった「オホーツク収穫祭」

建学の精神に基づき、地域・国際社会に貢献できる人材を輩出

 ――貴学のポリシーの根底には創設者・榎本武揚先生の冒険心があるようです。
 黒瀧 「冒険は最良の師である」という榎本先生の建学精神が明治以来、現在のポリシー全般に受け継がれています。今年は創立125周年の記念すべき年ですが、全学に一貫しているカリキュラム・ポリシーは、総合的な農学教育を根幹として実践的な専門的知識と技術を学び、実社会の発展に寄与できる地域性と国際性を身につけた人材の育成を目指すとしています。
 生物産業学部は、アドミッション・ポリシーとして生命・食料・資源・環境など人類共通の課題に意欲的にチャレンジし、生物産業の発展に寄与する人材を求めるとしています。本学部での教育研究活動で得た能力を生かし、地域社会に貢献できる人材をディプロマ・ポリシーの対象としています。
 ――榎本精神は入試にも反映されました。
 黒瀧 2016年に初の「榎本武揚フロンティア入試」を実施しました。受験生のプレゼンテーションなどによって本学部に学ぶ明確な意思と課題に向けたチャレンジ精神などを基準に合否を判定。当初の予定枠を上回る38人の合格を決めました。入学金免除などのスカラシップが受けられます。
 ――今後も継続するのですか。
 黒瀧 はい。特に榎本先生は語学堪能で、5カ国語に通じていたと伝えられています。そうした国際感覚を持つ人材を受け入れる窓口にもしたいと考えています。
 また、ゆくゆくは〝国際人コース〟や〝農業女子〟の創設も検討しています。本学部から北海道総合研究調査会(HIT)が、未来のビジネスリーダー養成を目的に実施したロシア極東地域へのスタディーツアーに食・農業部門で学生が参加しました。さらに、5月に我が国で4番目となる北京大学との提携に基づき、北海道を含む北東アジア地域の環境・生態系分野における諸課題解決に向けた共同プロジェクトへの参加も期待されています。
 ――社会貢献の面でも話題が。
 黒瀧 特に農業の6次産業化を視野に入れた動きをいろいろとおこなっています。道東地域の全金融機関との連携も、北海道の6次産業化の拠点づくりによって地域活性化を図る目的ですし、三菱地所や富士通など大手企業との提携も地域創生を見据えています。3・11の津波で荒廃した東北の農地の再生にもかかわっています。
 昨年は新入生全員、400人をオホーツクマラソンのボランティアに参加させ、さまざまな形で実施・運営を支援して感謝されました。これがきっかけでこのマラソンが全国マラソン100選の対象になったと聞いています。今年も地域の新しいイベントとして、従来の学部収穫祭で「オホーツク農大マルシェ」を開催し、協定自治体や団体とともに地域産品の物販やイベントを計画しています。およそ1万人の集客が見込まれ、地域でも最大規模の催しになると予想されます。これも地域活性化につながればと思っております。
 ――オホーツクキャンパスもすでに開設30年近くになります。
 黒瀧 2年後が30周年です。これを機に学部の改組を考えています。これは全学的な問題ですが、短大を廃止して1学部3学科を増設する構想が進んでおります。そこで本学部を環境共生型社会をより深く研究する場とし、さらには6次産業化につながる農学本来のフィールド研究の場としての充実を図り、世田谷キャンパスの教育・研究と区別化していきたいと思っております。それに伴って、奨学金の導入などで大学院の教育研究力も強化しています。
 ――就職の状況は。
 黒瀧 従来より90%半ばの就職率を維持して好調です。さまざまな要因がありますが、一番は本学部が知識・研究ばかりでなく、チャレンジ精神にあふれる〝人間力〟を養う場となっていること。これが求人側に印象付けられてきた結果だと思います。ここ数年は企業ばかりでなく、自治体や教職へ進む者も多くなっています。

基本データ

企業名:
東京農業大学 生物産業学部
住所:
網走市八坂196番地
TEL:
0152・48・3814(入試課)
URL:
http://www.bioindustry.nodai.ac.jp/
教育:大学