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時計台記念病院・脳神経外科センター
取材日:2017年7月

写真大 札幌都心、中央区北1東1で16の診療科を開設

写真 「質の高い診療科が連携して治療する」と語る諌山幸弘センター長 写真 急性期からリハビリテーションを開始し一日も早い社会復帰を目指す

局所的・短期的な回復よりも、最良な道に導く全人的な医療を

 札幌市内に2つの病院と2つの診療所のほか、介護老人保健施設や在宅医療福祉支援センターなどを展開するカレスサッポロ(大城辰美理事長)。2008年にはきわめて公共性の高い医療法人が認められる「社会医療法人」に全国で初めて認定されている。
 基本理念は「原点から考えなおす保健・医療・福祉〜地域の皆様と共に創る〝愛と信頼の輪〟」。救急医療、へき地医療とともに、都市部における差別化した急性期医療を提供。16年9月には厚生労働省が目指す「地域包括ケア」の拠点として、ホスピス・認知症・重度介護にも対応するクリニック併設の「カレスプレミアムガーデン」(50室)を開設。加速する高齢社会に対する環境整備にも尽力している。
 その中核を担っている「時計台記念病院」(本田耕一院長)は、内科、循環器内科、形成外科、婦人科、消化器内科など16の診療科を標榜。さらに、循環器センター、形成外科・創傷治療センター、消化器センターなど、各ジャンルのエキスパートが陣頭指揮を執る12のセンターを展開している。
 その1つである脳神経外科センターでは、脳卒中やくも膜下出血、認知症などの脳・神経疾患、脊髄疾患に対して集学的なアプローチを実施。開頭術による外科手術と血管内治療のどちらにも対応し「全身血管病を意識した脳卒中治療」「透析患者の受け入れ」「早期リハビリテーション」という特徴ある医療を提供している。脳神経外科領域には単科病院も多いが、同センターでは「脳疾患を脳の血管だけではなく、全身的な疾患の一部である」と捉えているためだ。
 諌山幸弘脳神経外科センター長は「脳卒中は脳の血管の病気ですが、現在では全身血管病の一病態と捉えており、心臓や末梢動脈疾患にも着目しなければなりません。長期的には機能維持に加え、生活習慣病の管理を中心とした再発予防も大切。当院ではそれぞれに関連する質の高い診療科がそろっており、連携した治療をおこなっています」と解説する。
 脳疾患は、加齢や生活習慣病によってリスクも上昇するため同センターでは一次予防および二次予防の観点から循環器内科や腎臓内科、総合診療科などと連携し、危険因子の管理に全力で取り組んでいる。
 また、急性期においては迅速かつ適切な医師の判断が必要となる。血管が詰まった脳梗塞か、血管が破れた脳出血なのかによって治療法はさまざま。病巣の見極めが非常に重要となる。
 さらに患者自身の意識がないケースも多いため、例えばがん治療などの様に他科のドクターとのカンファレンスを経て治療法を決定する時間的猶予がなく、医師個人の力量や経験による的確な判断が求められる。
 同センターでは、超急性期の救急においても諌山センター長をはじめ、早瀬一幸副センター長、髙田英和医長の3人の脳神経外科専門医および脳卒中専門医が緊密に連携。時間経過やMRIなどの画像診断に基づき、脳梗塞に対してはtPA(血栓溶解剤)、くも膜下出血に対してはコイルクリップによる出血部位の止血処置、脳失血では脳内の血腫除去などを主体に適切な治療をおこなう。
 通常、救急は若手医師が担当するのが一般的だが、同センターの医師3人は全員が20~30年以上のキャリアを持つ。
 諌山センター長は医療現場の最前線で研さんを積んできた脳神経外科の第一人者。早瀬副センター長は血管内手術のスペシャリスト、髙田医長は脳卒中の専門医だ。

リハビリ、在宅療養まで全人的な医療を提供

 諌山センター長は「われわれのチーム方針は〝武装したよき船頭であれ〟です。武装とは外科的手術を有したという意味ですが、局所的・短期的な回復よりも、10年、20年後を見据えた最良の道に導く〝全人的〟な医療を追求していきたい」と語る。
 脳疾患の場合、脳にダメージが残るため、治療を施しただけでは機能回復に至らないケースが多くリハビリテーションが重要となる。「脳疾患の外科的、内科的治療は進行と再発防止が目的ですが、唯一改善を目的にしているのはリハビリのみです」と諌山センター長。
 同院は、1992年に道内で初めて総合リハビリ施設の認可を受け、06年に現在の総合リハビリテーションセンターを開設。脳血管疾患、運動器、呼吸器、心大血管疾患のすべての施設基準をクリアし、各種疾病や外傷に幅広く対応。有数の実績を誇っている。
 脳神経外科センターでは脳卒中患者に対して急性期からリハビリテーションを開始し、亜急性期、慢性期に至るまで一貫して治療とリハビリが並行して実施される。「社会復帰に向けて最も重要なのが急性期リハビリテーションです。当院の総合リハビリテーションは、設備に加えスタッフをはじめとしたソフト面が国内でも最高レベルの機能を持っています」と諌山センター長は自信を見せている。
 さらに同院では30以上の医療施設と連携。病院での治療を終え在宅治療を続けるケースなども提携先の医師が往診し、異常があれば再び連携して治療に当たる体制を築いている。
 同院の地域包括ケア病棟の主任医も務める諌山センター長はこうした強固なネットワークの連携を主導。あらゆる場面で患者の治療と生活をサポートする手厚い体制が確立されている。

●診療科目
内科、循環器内科、形成外科、眼科、婦人科、リハビリテーション科、消化器内科、外科、脳神経外科、糖尿病内科、腎臓内科、リウマチ科、緩和ケア内科、放射線科、麻酔科、血管外科

●受付時間
月〜金 8:30~12:00
    12:00~16:30
土曜  8:30~12:00

●休診日
日曜・祝日・土曜午後
(救急は24時間診察)

基本データ

企業名:
社会医療法人社団カレスサッポロ 時計台記念病院・脳神経外科センター
住所:
札幌市中央区北1条東1丁目2‐3
TEL:
011・251・1221
URL:
http://www.tokeidaihosp.or.jp