多様な経験を通して成長をサポート。来春は新園開設も
札幌市内に4つの認定こども園に加え、1つの幼稚園と3つの保育園、さらには東京都と愛知県名古屋市に4つの保育園、計12園を運営している「幌北学園」。
教育方針に「〝こころ・あたま・からだ〟のバランスと想像・創造力を育むのびのび保育の実践」を掲げ、さまざまなカリキュラムを通して、園児の興味や可能性を引き出している。
近年は〝国際的に活躍するグローバルな人材育成〟が求められており、率先して新たな教育方法を取り入れているのも特徴だ。
その1つが英語教育。学園専属の英語講師が担当し、挨拶などの基本的な会話や歌などを通して、英語への親しみを促している。
また、2012年から海外研修生を受け入れた「異文化交流」も始めた。スペインやドイツ、モンゴルなど、これまでに世界10カ国15人の研修生が来日。保護者も参加して、フラメンコなどの民族舞踊や各国の料理づくりを体験することによって、さまざまな国の風習や考え方を学ぶ。言葉だけではなく、ボディーランゲージも活用してかかわることで、積極性やコミュニケーション力の向上につながっている。
来年度からは、ニュージーランドの幼児教育機関とも提携し、国際交流の基盤を強めていく予定だ。
このほか、外部講師による体育・ダンス・音楽・スイミングレッスンなど、幅広い経験が園児の可能性を引き出すきっかけとなっている。
また、認定こども園と保育園では化学調味料を一切使わず、素材本来の味を生かした「自園調理給食」を提供する。園児が育てた野菜を使った献立も用意し、自ら収穫と調理をおこなうのも特徴的だ。
来春には、札幌市北区新琴似にある「華園幼稚園」をJR新川駅そばへ移転。新たに保育園を併設して「認定こども園はなぞの」として開園する予定だ。
新園舎は、1階の園庭を屋上園庭とスロープでつなげた高低差のある広がりが特徴的。施設内には3つのホールを完備し、それぞれで異なる遊びや運動ができる設計だ。さらに子どもを見守りながら保護者同士が交流できるカフェスペースの設置も計画されるなど工夫がふんだんに盛り込まれている。
バス送迎エリアは、これまでの札幌市北区と石狩市樽川・花川地区に加え、札幌市中央区・西区・東区の一部も対応予定だ。