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創業100年 師尾仁モロオ社長 道民の「ヘルス&ライフ」を支え続ける!
取材日:2017年2月

写真大

写真 2016年7月に実施した全社員による「プレ100周年イベント」の集合写真 写真 お客様の発注業務を効率化するシステムの提案

 医薬品卸道内大手のモロオ(本社・札幌)は、今年4月で創業100年を迎える。本州には進出せず、全道津々浦々の医療機関のニーズにきめ細かく対応。師尾仁社長は「今後も道民の健康づくりに貢献していきたい」と話す。

【 旭川での創業が100年の礎に】

 ――モロオは今年4月で創業100年になります。

 師尾 私は社長になってから14年しかたっていませんが、これまでの中でいくつかポイントがあったと思います。

 1つは旭川という地で、のれん分けの形で「師尾薬局」を開設できたことです。旭川は戦前、大きな陸軍の病院がありました。そこに全国から優秀なドクターが集まった。その方々が戦後、旭川で病院を開業しました。

 薬が必要になった時、必然的に当社で揃えてほしい、となりました。それが今日の礎となっています。

 また、医薬品卸の中でもコンピューターの導入が早かったという点もポイントだったと思います。集計スピードが上がり、いろいろなデータ分析が可能になりました。

 ――取引先と信頼関係をつくる上で、大切にしてきたことは。

 師尾 品物を揃えて、時間通りにお届けする。それがまず基本です。特に冬は道も悪く大変です。

 また、お客様の在庫管理もサポートさせて頂くなど、きめ細かく対応することで、お客様から信頼されることが大切です。

 ――これまで独立独歩、北海道に根ざして経営してきました。

 師尾 私が専務時代、「道外に進出しませんか?」という話が、頻繁にありました。東北、北関東まで出ていったらいいですよと。

 ただ、道内は広いですし、まだまだお客様へのしっかりとしたサポートができていない。配送体制もきめ細かくやっていかなければいけませんでした。そうした理由もあり、本州への進出は丁重にお断りしました。

 当社は今後も北海道のお客様に貢献することに専念していきます。それは道民のためにという意味にもつながります。

【当社栄養士のセミナーが好評】

 ――経営理念として「ヘルス&ライフの総合企業モロオを創造する」を掲げています。

 師尾 ヘルス(健康)とライフ(生活)は一体ですよね。病気の方を治すのは医療機関ですが、その前にできることがある。当社はそこのお手伝いもしたい。

 では、健康体を維持し、病気にならないために何をするべきか。そこで基本になるのは、食事だと考えました。当社は1980年代に全国に先駆けて栄養士の部署を社内につくりました。特に好評なのが、当社栄養士がクリニックなどの医療機関にお伺いして開催する啓蒙活動です。

 道南のある町には約400人の方が住んでいらっしゃいますが、医療機関は1カ所しかありません。

 そこで当社の栄養士が年1回、町民セミナーを開いています。例えば、高血圧、糖尿病にならないために、こういう食事をしたほうがいいですよ、とアドバイスするのですが、町民の方にとても喜んで頂いております。

 また、医学には西洋医学と東洋医学があります。東洋医学の代表例が漢方薬です。当社は全国の医薬品卸に先駆けて、漢方の専門担当者を組織化しました。お客様に漢方の啓蒙活動を実施しています。

 ――医薬品卸業界の今後については。

 師尾 医薬品卸は取り扱う品目が2万5000から3万種類と多い。あわせて、生命関連商品のため、温度管理などで、コストがとてもかかります。

 ここ数年、国は薬価を大きく引き下げています。そうすると、どこの医薬品卸も多くの管理コストをかけていられなくなります。今後、業界の物流モデルも大きく変えなければなりません。

 この業界は全国に拠点を持つ4大卸に集約されつつあります。しかし北海道は例外で、当社を含めた地場卸のシェアが高いのです。地場卸は北海道に特化することで、地域に密着した営業活動が可能になり、その点がお客様から評価されているのだと思います。

 当社はこれからも地域に根ざし、道民の健康と生活を支え続けていきます。

 ――社員教育にも力を入れています。

 師尾 当社の営業社員(MS)の役割は医薬品を販売するだけではありません。

 2年に1度、診療報酬が改定されます。それを受けての医療機関の舵取りは大変です。病院や調剤薬局の経営内容をどう改善していけばいいのか。そのお手伝いをしていくことも営業社員に求められていることです。

 お客様から信頼されるため、社員教育にも昔から力を入れてきました。当社ではお客様向けに経営セミナーなども主催していますので、経営に関する分野や社員自身の考える力を育成する研修を設けています。

 お客様からは「当社の評価、人事制度を参考にしたい」という声も頂いています。

   (ききて・前田)

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