「情報を先取り、タブーに挑戦」を編集方針とし、生活者・企業経営者に
最新かつ有益な情報価値をご提供する、北海道の地域政治・経済誌

ロゴ

トップページ >   情報INDEX > 創業100周年・売上100億円に向けアイビックグループが新体制

報INDEX

このエントリーをはてなブックマークに追加

創業100周年・売上100億円に向けアイビックグループが新体制
取材日:2017年12月

写真大 株主総会で新年度方針を発表する牧野利春アイビックグループ代表

写真 牧野良彦新社長 写真 今西輝新副社長 写真 株主総会には社員172人も参加した 写真 上杉真北海道銀行専務、竹内巖北洋銀行常務ら9金融機関の来賓も出席 写真 アイビック本社(札幌市東区北10東1) 写真 11店舗を展開する「つり具センター」(写真は屯田店) 写真 アイビック食品の製造工場

 アイビックグループ(札幌市、牧野利春代表)が1月6日の株主総会で新体制への移行を発表した。5年後の創業100周年に、グループの売上げ100億円を目標に掲げる。その達成に向けた盤石の経営体制が整った。

【全社員参加型経営を若い世代へ継承】

 アイビックグループは1922年、雑穀、金仲介業として名寄で創業。眼鏡の卸や小売店も手掛け、昭和中期には釣具卸に専念する。道北および道東で業容を拡大し70年には札幌支店を開設。仙台をはじめとする東北にも進出した。

 96年には昆布だしやラーメンたれ、調味料などを製造する「アイビック食品」を設立。現在では釣具・アウトドア用品卸の「アイビック」、賃貸マンションの管理・運営を手掛ける不動産事業などでグループを形成している。社員数は190人、売上高は2017年11月期で67億円だ。

 1月6日、札幌市内のホテルで開催された株主総会では、5年後に控える創業100周年に売上高100億円達成という目標に向けた新体制を発表。アイビックの新経営布陣や不動産賃貸部門を独立させた新会社「アイビーエム不動産」の設立などが発表された。  

 新体制は次の通り。

 アイビックは牧野良彦氏が専務から新社長に、今西輝氏が専務から新副社長となったほか、専務、常務も新任となった。また新会社のアイビーエム不動産の社長には今西輝氏、副社長には牧野良彦氏が就任した。

 新年度方針計画発表において牧野利春グループ代表は「今日も172人の社員が参加しているが、当社は経営内容を100%公開し、全社員参加型経営を実践してきました。今春も10人の新卒採用者が入社しますが、5年後の創業100周年までに売上高100億円を達成するためにも若い世代の成長が重要と考え、新体制へと引き継ぐことに決めました。そもそも当グループは代々今西家と牧野家の共同経営で業容拡大を図ってきました。しかし私とともにグループを育んできた今西敬アイビック前社長が昨年1月に急逝し、3世代に渡る経営体制を整える機会だと判断しました」と新体制移行の意義を説明。牧野代表自身は2年後を目処に全役職の退任を決めている。

 新たに就任した牧野良彦アイビック社長は「先代の今西社長の教えを引き継ぐとともに時代の流れの中で変わる部分を慎重に判断し、今後の商売へとつなげていく。釣り場環境、釣具業界ともに決して安泰とはいえない状況ですが、知恵と工夫で乗り切っていく」と熱く抱負を語った。

 また、今西輝副社長は「財務部門担当として事業基盤を強固にしていく。新しく設立した不動産事業が3本柱の1つとなるよう事業展開を進めてまいります。社員とアイビックに関係するすべてのみなさまが豊かさを求められる企業に成長できるよう邁進したい」と語った。

 なお、株主総会には上杉真北海道銀行専務、竹内巖北洋銀行常務をはじめ、9つの銀行・信金の金融機関から計14人のほか、同社顧問の川上和夫税理士、西本裕登税理士らが来賓として出席した。

【3本柱を確立させ盤石な体制を構築】

 アイビックグループ各社の業容は以下の通り。

 新体制となった「アイビック」(本社・札幌市)は釣具・アウトドア用品卸を手掛けているほか、小売の「つり具センター」を含め道内に11店舗を展開。物流倉庫では販売小売店に即時に納品可能な効率的な商品配置と、正確な商品供給ができる仕組みを構築。道内業界の最大手だ。

 一方「アイビック食品」(本社・札幌市)は、昆布だしやラーメンたれなどさまざまな調味料を製造。なかでも「北海道日高産根昆布」シリーズが大ヒットしており、16年には中国への輸出を開始。生産能力拡大のため、昨年3月に札幌市東区苗穂町に最新鋭の新工場を建設、フル稼働が続いている。さらに今年1月には工場に隣接し、延床面積200坪の鉄骨造3階建ての新本社ビルも完成させるなど急成長を続けている。

「アイビーエム不動産」(本社・札幌市)は、道内一円に14棟の賃貸マンションを管理・運営。駐車場や広告用看板など、ニーズに応じた物件もそろえている。

 新体制への移行を機にCI(コーポレート・アイデンティティー)の一環としてコーポレートカラーも導入。アイビックはグリーン、アイビック食品はレッド、アイビーエム不動産はブルーとするなど、3社の存在をより際立たせた。世代交代とコア事業の確立により、躍進に拍車がかった。

その他