「情報を先取り、タブーに挑戦」を編集方針とし、生活者・企業経営者に
最新かつ有益な情報価値をご提供する、北海道の地域政治・経済誌

ロゴ

トップページ >   情報INDEX > 中村記念病院

報INDEX

このエントリーをはてなブックマークに追加

中村記念病院
取材日:2017年7月

写真大 福井崇人主任医長 ふくい・たかひと/2002年旭川医科大学卒業。中村記念病院勤務。神経内視鏡・下垂体センター長。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。日本神経内視鏡学会技術認定医・評議員。日本脳神経外科学会、日本間脳下垂体腫瘍学会、日本脳腫瘍の外科学会各会員。

写真 札幌市1次災害救急指定の中村記念病院 写真 視力視野障害で発症した下垂体腫瘍。内視鏡下経鼻手術で腫瘍を全摘出。術後視力視野障害が改善した

最先端の神経内視鏡手術を実施し、患者の負担を軽減

 中村記念病院(中村博彦理事長・院長)の福井崇人主任医長は、脳神経外科一般のほか、間脳下垂体疾患や水頭症治療を専門とする脳外科医。今年4月に開設された「神経内視鏡・下垂体センター」のセンター長も兼任している。
 日本では1990年代から脳神経外科領域で内視鏡手術が普及。同院でも90年代末から本格的に導入し成果を上げている。
「脳神経外科ではもともと、開頭して顕微鏡を使う開頭顕微鏡下手術がおこなわれてきましたが、患者の負担をより軽くする低侵襲性の追求から内視鏡手術が広がりました」
 神経内視鏡手術は、頭蓋(ずがい)に10円玉ほどの小さな穴を開け、内視鏡を通しておこなう「穿頭(せんとう)手術」や、鼻から内視鏡を通しておこなう「経鼻的手術」が代表的。いずれも開頭手術と比べると脳神経への損傷のリスクが大幅に軽減されるという。
「この手術では、技術や器具の専門性・特殊性が高いので、十分な準備が必要です。当院の神経内視鏡・下垂体センターには神経内視鏡技術認定医が5人在籍し、十分な知識と技術で適切な手術をおこなっています」
 同院では、主に下垂体腫瘍をはじめとする間脳下垂体疾患や水頭症、脳内出血などによる血腫除去を内視鏡手術でおこなっており、年間症例数は約50を数える。
 脳下垂体はホルモンバランスを調節する役割を果たす内分泌臓器。ここに腫瘍ができると、手足が肥大したり、額やあごなどが突出する先端巨大、生理不順、視野が欠けるといった症状が見られる。CTやMRI検査、血液検査などによって判明するが、ほとんどが良性。治療によって普通の生活を送ることができるという。
「神経内視鏡手術は、頭部に大きな手術跡が残らず、脳や全身の負担が少ないため社会復帰も早く、高齢者でも可能な手術です。また、経鼻的手術に要するのは2時間ほどで、手術前の準備や麻酔から醒めるまでを含めても4時間ほど。開頭手術より短い時間で済みます」
 神経内視鏡手術は、脳神経外科分野内でも、ここ10年ほどで器具、技術とも急速に進歩を見せており、同院では今後さらに充実度を高めていくという。

基本データ

企業名:
社会医療法人医仁会 中村記念病院
住所:
札幌市中央区南1条西14丁目
TEL:
011・231・8555
URL:
http://www.nmh.or.jp