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アルツハイマー型認知症を早期発見 LSI札幌クリニック 日本初実施 βアミロイドPET
取材日:2016年11月

写真大 認知症の予防および早期発見に効果的

写真 杉江広紀理事長 写真 服部直也院長 写真 LSIとは「life style innovation」を表す。地下鉄東豊線「北13条東」駅徒歩30秒と至便。駐車場も完備している 写真 快適に過ごせるよう内装にもこだわった院内 写真 βアミロイドが蓄積した脳の画像 写真 正常な脳の画像

 豊富なPET検査技術を持ち「予防医療」に特化するLSI札幌クリニックが日本で初めてβアミロイドPET検査を導入した。アルツハイマー病の早期発見に有効で、社会的責任が重い企業経営者などからの期待も大きい注目の検査法だ。

【異常蛋白の蓄積をカラー画像でイメージ 】

 超高齢化社会を迎えた日本ではさまざまな問題が噴出している。膨れあがる医療費や介護などに加え、とりわけ深刻化しているのが認知症の増加だ。

 例えば経営者が認知症を発症した場合、事業継続が困難となり、やむなく廃業したり会社を売却する例も増加。認知症患者は急激に増えており、企業経営にとっても防衛手段を講じることが求められているのだ。

 国内の認知症患者は、2025年には700万人を超えるとの推測がある。原因はさまざまだが、その約半数を占めるのがアルツハイマー型認知症だ。

 アルツハイマー病の確定診断は、脳ドックなど通常の検査で発見することはできず、症状が発現するまで困難とされてきた。しかし、脳内のβアミロイドと呼ばれる異常蛋白の蓄積が原因だとわかり、さらに脳内のβアミロイド蛋白の蓄積をPET検査でカラー画像化できる最新の診断用放射線薬剤[18F]FMMが開発された。この認証を道内の医療機関で初めて取得したのが「医療法人新産健会LSI札幌クリニック」。16年9月には日本で初めて運用を開始している。

 杉江広紀理事長は「心疾患や脳疾患などの3大疾患に取って代わり、急増している認知症が、今後大きな社会問題となるでしょう。その予測と予防に先鞭をつけた意義は大きい」と語る。

 アルツハイマー病の原因とされるβアミロイド蛋白は10〜20年かけて蓄積されるため、早期発見による早期治療開始は非常に有効だ。治療方法は現在のところ確立されておらず、完治することはないとされているが、一方で薬物療法や生活指導、トレーニングといった適切な治療で発症を遅らせることはできるようになっている。

 経営者やビジネスパーソンが将来、アルツハイマー型認知症を発症する可能性が高いとわかっていれば、早期治療で進行を遅らせている間に、次代の人材養成など万全の事業承継対策もおこなうことができる。さらにいえば新薬が登場し完治する可能性を高めることができる。

 長年、米国でPETによる脳研究に従事してきた服部直也院長は「βアミロイドが蓄積する人は約2割。検査によって他の8割の人が将来、認知症のリスクが無いと判明するだけでも仕事や人生の設計を立てやすい」とその有効性を語る。

 同クリニックでは、このPET検査や認知機能検査などを含むβアミロイドPETを毎月第3金曜日に実施している。費用は45万円。もの忘れ外来も開設し、適切な診療もおこなっている。

【予防医学に特化し、がんや認知症を発見 】

 LSI札幌クリニックは、3台のPET装置に加え、SPECT装置、1・5テスラMRI、64列マルチスライスCT、超音波診断装置を備える全国でも珍しい総合画像診断クリニックだ。

 特にPETは呼吸同期撮影が可能なPET/CT装置を備え高度な撮影技術を提供。さらに多彩な薬剤合成装置を備えており、院内でさまさまなPET薬剤の合成が可能となっている。

 また自由診療として画像検査をすることもでき、高度な条件・環境での撮影ができるのはもちろん、保険適応外の疾患でも画像診断装置を用いた検査ができる。そのため同クリニックの人間ドックは、日本人における3大死因である「がん」「脳疾患」「心疾患」の早期発見に非常に有利なのだ。

 運営する医療法人新産健会(札幌市)は1991年の設立で、16年は25周年の記念の年だった。この間、一貫して貫いてきたのが「予防」を目指した医療活動だ。「〝健康〟とは病気を治して手に入れるものではなく、そもそも病気にならないこと」を理念とし、医療機関・介護施設を合わせた8施設で「予防医療」と「介護予防」に特化。人間ドック・健康診断などの医療サービスを提供している。

 今や国民の2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなる時代。しかし最新の治療法や薬剤が次々と開発され、早期に治療を開始できれば、それほど怖い病気ではなくなった。

 そのため専門的な視野で的確に診断をつけてくれる医療機関は重要だ。しかも1度でほぼ全身のがん検査が可能。土曜診療も開始している。またがん免疫細胞療法も実施している。

 社会的責任の高いビジネスエグゼクティブならば健康維持は従業員やその家族、ステークホルダーのためでもある。企業の将来を案じるなら、新年を迎えるのを期にPET検査およびβアミロイドPET検査を検討してみてはどうだろうか。

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