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山本悦永院長

鈴木温消化器外科副部長

原敬志消化器外科部長

丹野誠志副院長
(旭川医科大学臨床指導教授)

大坪光典循環器内科部長

横尾彰文泌尿器科部長

2011年4月に完成した新館

開腹手術・左 腹腔鏡手術(単孔式)・右


血液浄化センターの個室型透析室(上)とその内部
近年、増加するがんや生活習慣病の治療において患者との信頼関係を維持するためには高い医療技術と設備、人的な充実が必要だ。
1959年の開院以来、半世紀にわたり愛し愛される病院≠基本理念に地域医療に貢献してきた「琴似ロイヤル病院」では、2011年4月にさらなる診療体制の充実を図るべく新館を完成させた。最新の診療機器や個室型透析室を設けたほか、従来からの消化器内科に加え外科を増設し消化器病センターとして発足、同年10月には泌尿器科を設置するなど診療領域や設備、人材の充実を図った。
新館3階の消化器病センター(丹野誠志副院長・センター長)では、消化器内科医8人と消化器外科医2人のチーム医療を実施。拡大内視鏡や超音波内視鏡を活用した精密検査や、低侵襲かつ先進的な内視鏡手術をおこなっており、消化器疾患の全ての症状に対応できる環境を整えている。
「当センターでは、消化器疾患の専門スタッフを配置し、新たに設置された内視鏡室を活用して診療にあたっています。大学病院と変わらないレベルの診断と治療を実践し、胃や大腸、肝臓、胆のう、すい臓などのがん治療においても、内科と外科が連携した最先端医療をスピーディーに提供できるのが当センターの特徴です」と丹野副院長は話す。
特に、肝臓や胆のう、すい臓などの専門内科医が常勤する医療機関は少ないため、外科的手術を含め消化器疾患に対する高度な専門治療を提供する同院は、地域の中核病院として大きな役割が期待されている。
また、新設の消化器外科の原敬志部長は「消化管と肝臓・胆のう・すい臓の治療を中心とした高度な外科的手術から体に負担の少ない腹腔鏡手術まで全てのケースに対応しています」と話す。外科が設けられたことで、診断と手術・術後のケアまでが一貫しておこなえるようになり、患者を待たせることなく内科から外科へと迅速な治療が可能となった。
「大学病院などへ出向かなくても、内視鏡治療や抗がん剤投与、傷が1カ所の単孔式腹腔鏡手術などの最先端治療が受けられます。特に腹腔鏡手術は、従来の開腹手術に比べ傷が小さく痛みも軽い上、入院期間も短く早期に社会復帰ができるとあって、患者さんに大変満足して頂いております」と鈴木温消化器外科副部長は話す。こうした実績が認められ、11年1月に日本消化器病専門医制度認定施設に、12月には日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設に認定された。
また、同院の中核診療科目である循環器内科では、狭心症や心筋梗塞、不整脈、動脈硬化、高血圧症などの心臓疾患に対して的確な診断と治療を実施している。近隣の医療機関で、循環器専門の常勤医師がいるのは同院のみだ。また、カテーテル治療にも力を注いでおり、救急医療にも積極的に取り組んでいる。
「近年の食生活の変化で、心臓に負担がかかる高血圧や糖尿病を患う人が増え、同時に心臓疾患の患者が多くなりました。血管の詰まりは自覚症状がなく、突然症状が現れます。動悸や胸の苦しみなど少しでも気になる人はぜひ一度受診して下さい」とは大坪光典循環器内科部長。
さらに、11年10月に新設された泌尿器科は、日本泌尿器科学会認定指導医・専門医の横尾彰文医師(日本感染症学会北里柴三郎記念学術奨励賞受賞者)を部長に招聘し、質の高い医療を提供している。マルチスライスCTやMRI、細径化電子スコープ、腹部・経直腸的超音波装置、尿流動態測定・ぼうこう内圧測定装置などの最新の検査機器を導入、泌尿器疾患の診断精度は充実の一語に尽きる。
ぼうこうがんや前立腺肥大症の治療には、最新のTURisシステムを用いた内視鏡手術で苦痛のない治療を提供。腎結石や尿路結石などには、ファイバースコープを直接挿入し強力なレーザーで結石を破砕するホルミウムレーザーで、低侵襲性かつ先進的な治療をおこなっている。これまでESWL(体外衝撃波)で効果がなかった患者にも有効な治療法として活用されている。
「ここ数年増加している前立腺がんに対しては、CTやMRI、クリニカルパス(入院計画)を活用した生検などを実施し早期発見に注力、治療は手術のほか外来通院で抗がん化学療法をおこなっています。また、治癒困難なぼうこう炎の診断と治療にも力を入れています」と横尾彰文部長。
透析治療では、新館2階にある血液浄化センター(種畑昌明副院長・センター長)に国内では例のない外来用の個室型透析室を設置。透析室を全室個室化し、集中管理されたシステムでより安全な透析治療を提供している。パーテーションで区切られた個室が33室用意され、患者のプライバシーが十分に配慮された空間で治療が受けられる。
このほか同院では、非常勤医師による整形外科を開設し、11年10月には札幌市2次救急へ参画。連携する地域の医療機関は50カ所を超えた。また、医療ソーシャルワーカー3人を配置した医療相談室や人間ドックも実施している。
「新館完成における設備と人材の充実、新科目の開設で、昨年から多くの患者さんに利用頂いております。外来診療が充実し、より専門的で精密な治療が提供できるようになりました。さらなる地域貢献を目指し、他の医療機関との連携を図りながら地域の大きな受け皿として患者さんをサポートしていきたい」と山本悦永院長は話す。
同院は、急性期医療と慢性期医療を同時に兼ね備えた地域の中核病院として、質の高い医療を提供し続けていく。
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