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青木 伸院長
あおき・しん/1972年北海道大学医学部卒業。北海道大学医学部付属病院内科医員、斗南病院内科、札幌社会保険総合病院内科部長を経て、2000年に開院。日本糖尿病学会学術評議員・専門医・指導医、日本内科学会認定医。

スタッフも一丸となり治療をサポートする
ここ数年で糖尿病治療には大きな変化があった。それは新薬の登場だ。これまでに5000人以上の糖尿病治療をしてきた青木伸院長は、次のように説明する。
「飲み薬のDPP―4阻害薬は高血糖の時にだけ膵臓からインスリンを分泌させ、正常血糖へ下げます。理論的には低血糖を起こさず治療できる薬で、HbA1cを1・0%前後下げられます。また、同じ系統の注射薬GLP―1受容体作動薬は1・6%前後HbA1cを下げる効力があり、将来は週に1回の注射も出る予定。インスリンを出す膵臓の細胞を保護し、インスリンの分泌を弱らせない良い作用も持ち合わせていると言われています」
飲み薬での治療が効かなくなった患者に対しては、インスリン注射との併用も効果的だという。
「飲み薬と1日1回の持効型インスリンの注射の併用で血糖が改善する症例があります。混合型インスリンは中間型インスリンと超速効型インスリンの合剤ですが、超速効型インスリンの含有率50ー70%の製剤が最近臨床で使えるようになり、食後血糖の高い症例を治療するのに便利です」
青木院長の治療の柱となっているのは世界基準の検査数値。中でも最も重視しているのは、平均血糖値をあらわすHbA1cで、基準値は6・5%以下。また、糖尿病患者の半数は高血圧と脂質異常症を併発していると言われるが、「糖尿病を合併した高血圧の血圧治療目標値は130/80o Hg以下。腎臓病を既に併発した方の治療目標値は125/75o Hg以下。脂質異常症の治療目標値は、悪玉のLDL―コレステロールが120r/dl以下、狭心症を既に発症している場合は100r/dl以下、善玉のHDL―コレステロール40r/dl以上、中性脂肪150r/dl以下」と説明する。
これらの数値を長期間保てば、糖尿病で恐れられる眼底出血(失明)、腎臓の悪化(透析)、足の潰瘍、壊疽(足の切断)など重度の糖尿病合併症にならなくて済むとのことだ。
また、糖尿病と脳梗塞や心筋梗塞など大血管障害の関連でも世界的な研究が進んでいると言う。
「でき上がった血管障害は血糖治療のみでよくすることはできないと結論づけられました。血管合併症の出る前に早期診断、早期治療を受けることが重要です」
基本データ