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々刻々

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2014/10/01(水) 「もっと札幌を使って!」札幌市の“トリセツ”が好評

  

 昨年2月に策定した「まちづくり戦略ビジョン」を基に、札幌市が進めている「道内連携」事業。これは道内の各市町村が、同市の持つ集客力や流通機能を生かして食や観光、イベントをPRしてもらうための取り組みだ。

 事業初年度の昨年は、連携に関する相談窓口の設置や、各市町村産の商品を「道産食彩HUG」(札幌市中央区)でテスト出品する「お試し出展」などを実施。また各市町村職員に同市の都市機能を“講義”する「さっぽろ活用促進ゼミ」や、同市幹部が各市町村を直接訪れての意見交換など、自治体間の交流も積極的におこなった。2年目となる今年度は、市と道の若手職員による「北海道・札幌市政策研究みらい会議」の開催などさらに事業を拡大。その中の1つが今年8月に完成したばかりの「札幌☆取扱説明書」だ。

 冊子には、イベントを開催できる同市内の会場や情報発信のためのツール、過去の事例や札幌市の人材などを掲載。いつどこでどんな内容のイベントを開くかに合わせて、必要な情報が1冊に網羅されている。

 冊子を制作したのは、上田文雄札幌市長の下で市政の舵取り役を担う市長政策室。同室の担当者は「各市町村との意見交換では『札幌でPRをしたいがどこで何をしたらいいかわからない』といった声が多かったのが制作のきっかけ。8月に完成した後、178の市町村すべてに送ったところ大変評判がよく、増刷もしました」と話す。

 この取り組みの背景には、一貫して増加していた札幌市の人口が、来年前後をピークに減少の見込みとなったことがある。人口減による将来的な経済基盤の弱体化も見込まれ、その危機感から「北海道の発展なくして札幌の発展はない」(札幌市ホームページより)という合い言葉も生まれた。

 同市関係者は「おいしい食材やホテルの宿泊客など、札幌は北海道全体の魅力の恩恵を受けている。道内の各市町村にその恩恵を還元することで、結果的に札幌も北海道も両方活性化する」と語っている。(清水)

=写真=札幌☆取扱説明書