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2016/12/22(木) 耳掃除から世界が変わる 北海道唯一の本格派イヤーエステ専門店

  

「75歳のお客さまの耳からは、ガチガチに硬くて赤黒い、小指大の耳垢のかたまりを除去することができました。連れて来られた息子さんと一緒に感動されて、握手を求められましたよ」と語るのは、北海道唯一の〝イヤーエステ〟を経営し、自らがイヤーエステティシャンを担う「マニス」の長瀬梨々花さん。

元々手先が器用だったことから、札幌初のホテルでのイヤーエステ店を経て、2年前に同店をオープンさせた。「ホテルを離れる際、このまま北海道からイヤーエステを無くしてしまうか、開業するか、とても悩みました」と一念発起で店を誕生させた。

店内に足を踏み入れると、そこは南国リゾートのよう。トロピカル風な家具調度品にさまざまな観葉植物。暖色系の照明が灯ったムーディーなつくりで、身も心も開放されるような空間。そこにリラクゼーション系BGMが穏やかに流れている。ベッドの脇には施術に使用する耳掃除用具が約20種類並び、めん棒だけでも6種類そろっている。なかなか馴染みのない〝イヤーエステ〟という言葉だが、一時期話題になった耳かき専門店とは、どう違うのだろうか。

「当店では最初にイヤースコープというもので、耳の中をお客さまに見ていただきます。『こんなに汚れてるんだ!』と衝撃を受けられる人も多いですね。その後ベッドに横になっていただき、リラックスした状態で耳の角質を除去、ツボ押しやマッサージ、保湿もおこないながら丁寧に耳かきをしていきます。お喋りが好きな人以外はほぼ100%の確率で眠られる。私としてはとても嬉しいことです。初対面でも安心してしまうほどの癒しがあるんでしょうね」

子どもの頃、母に耳かきをしてもらったあの温もりと、プロによる本格的な耳掃除が1つになったという印象だ。自分の耳を初対面の人に預けると考えると、多少の恐怖心が伴うかもしれないが〝約5000人の耳〟を見てきた長瀬さんの手にかかれば、老若男女誰もが心地よく、清潔な耳を手に入れることができる。

「特に年配の方は『人様に耳掃除をさせるなんて申し訳ない』といった思いを持たれている方も少なくないようですが、ぜひ一度体験してほしいですね。施術を終えて大きな耳垢が取り除かれると、やはり〝聞こえ〟も変わってきます。マッサージされて柔らかくなった〝ポカポカの耳〟を手に入れると、笑顔で次の予約をされて帰られるお客さまが少なくないんです。耳を見ただけで『あ、○○さんだ』と当てられる自信があるほど、長いお付き合いのお客さまもいます(笑)」と、プロの耳かきにハマってしまう人も多い。

施術後はソファに座り、感想や身の上話に花が咲くという。耳の中を掃除してもらうことで警戒心が解けて、どんなことも打ち明けやすくなるのかもしれない。それは長瀬さんの明るく華やかな人柄も大きく、女性の利用者であればきっと、美容室やネイルサロン以上に濃厚な〝ガールズトーク〟が楽しめそうだ。

記者の耳を見た長瀬さんは「小ぶりだけれど溝が深く、なかなか個性的な耳ですね~。見た目や雰囲気からは想像もつかない、芯の強さを持っているんじゃないですか?」――「た、確かにすごく頑固なところがあります…」と、カリスマ耳かき師による〝耳診断〟をきっかけに話が広がり、小1時間の取材でも大きな親しみがわいた。

最近では外国人観光客の来店も増え、中でもアメリカ人やオーストラリア人に人気が高いという。「全人類、国境を越えて耳は汚れるんだなって(笑)。北海道ではまだまだイヤーエステが浸透していないので〝こんなに喜んでいただける世界があるんだよ〟と使命感を持って伝えたい。耳掃除から世界が変わり、大きな笑顔が生まれることもあるんです!」と長瀬さんは熱く語ってくれた。

寒さが強い北海道の冬は、耳の中も乾燥しがち。1年頑張った自分へのご褒美にイヤーエステを体験して〝ハッピーニューイヤー〟を迎えるのはいかがだろうか。(後藤)

「イヤーエステ マニス」(http://manis.cloud-line.com/)
住所/札幌市中央区南2条東1丁目1-1フラーテ札幌5F
営業/11時~19時(要予約)
料金/クイックコース3,500円(40分)~
一番人気はご褒美コース5,500円(60分)

=写真=施術する「イヤーエステ マニス」代表の長瀬梨々花さんと店内風景