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2016/09/23(金) 台風10号の災害ボランティアに“偏り”で清水町住民が“悲鳴”

  

 8月30日夜から31日にかけて東北地方を縦断、日本海に抜けた台風10号。多いところで1時間に90ミリ以上という猛烈な雨が上川・十勝管内を襲い河川が氾濫、各地で大きな被害をもたらした。

 31日早朝からマスコミ各社はヘリコプターを飛ばすなど、被害状況について連日報道。とくに大きく扱われたのが上川南部の南富良野町だった。町内を流れる空知川の堤防が決壊し、中心部が水浸しになった。9月3日には現地を訪れた石井啓一国土交通大臣に対し、池部彰町長が「町内の公営牧場で牛900頭が孤立している、何とか助けてほしい」などと涙ながらに懇願。このシーンが大きくクローズアップされた。

 それから約3週間。道などは自衛隊に災害派遣の要請をおこなったほか、政府も激甚災害に指定するなど、復興への道筋が始まっている。それに合わせてマスコミの目先も次の災害などにシフトしており、台風10号に関する報道はほぼ終息したといっていい。だがその中で“悲鳴”を上げている人もいるという。

「台風10号では十勝管内、とくに清水町は甚大な被害を被った。復旧も進んでいないが、ボランティアは、マスコミ報道や受け入れ体制が整うのが早かった南富良野町に集中していると感じる。清水町はまったく人の手が足りない」

 こう話すのは現地で災害支援をおこなう、あるボランティア関係者だ。住居が浸水した場合、水がひいた後には多量の泥や木が残される。住宅なので重機を入れることはできず、泥出しは基本的に人の手でおこなう必要があり、人海戦術が必要なのだ。

 だが内閣府の発表によると、南富良野町で床上・床下浸水の被害が確認できている住居は136戸。これに対して清水町は200戸以上に上る。一方、道社会福祉協議会によると、9月22日までに南富良野町で活動したボランティアは約3700人だが、清水町は737人と5分の1程度に留まっている。

 別の地元関係者は「市街地では水道が飲めるようになったが、町の郊外ではまだ水が必要なところもある。泥のかき出しが終わらないと家の中の片付けもままならないので、ぜひともボランティアに協力してほしい」と話している。(清水)

●清水町社会福祉協議会・災害ボランティアセンターFacebook
https://www.facebook.com/shimizuchousyakyou/

※清水町では泥のかき出し作業をするボランティアを毎日募集している。受付及び集合時間は毎朝8時30分から(天候によりボランティア作業を中止する場合があります)。集合場所は同町「災害ボランティアセンター(清水町老人福祉センター)」(清水町南2条7丁目)で、活動時間は午前9時頃から午後4時頃まで。汚れてもよい服装、長靴、タオル、軍手、ゴム手、マスク、スコップ等(先のとがっていないスコップ)、飲み物、弁当などの用意が必要。問い合わせは清水町災害ボランティアセンター(電話0156-62-2582)まで。