「情報を先取り、タブーに挑戦」を編集方針とし、生活者・企業経営者に
最新かつ有益な情報価値をご提供する、北海道の地域政治・経済誌

ロゴ

トップページ > 日々刻々

々刻々

このエントリーをはてなブックマークに追加

2017/12/15(金) 元札響首席チェリストが表彰

  

 日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、そして札幌交響楽団で首席チェロ奏者として活躍した土田英順さん。80歳のいまも現役のソリストとして、札幌を拠点に活躍している。

 土田さんは2011年、東日本大震災の被害を映像で目の当たりにしたことで衝撃を受け自分のできることをと、震災直後からチャリティーコンサートを開催し続けている。これまで6年間、370回以上ものコンサートで3400万円以上の募金を集め、被災地へ届けた。コンサートで使用するチェロは、震災による大津波で命を落とした大船渡の女性の友人から譲り受けたもの。胴体がボロボロになったものを修理して甦らせ、その演奏で震災で傷ついた人々の心を癒やし続けてきた。

 今回、女性の世界的奉仕団体「国際ソロプチミスト」の札幌や石狩、北広島などの会員が、同団体の支援組織「ソロプチミスト日本財団」に土田さんの功績を推薦。長年ボランティア活動を継続し、顕著な功績を上げている人物に贈られる同財団の「千嘉代子賞」が土田さんに贈られることとなった。

 11月17日に「パシフィコ横浜」(神奈川県)で開催された贈呈式で、土田さんは「2000人を超える全国の方々に演奏をお届けできて、一番喜んでいるのは亡くなったチェロの持ち主だと思います。」と挨拶。先述の修理したチェロで演奏された「鳥の歌」に、会場ではすすり泣く声が聞かれていた。(清水)