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2015/07/03(金) 久住書房が破産開始決定

  

 東京商工リサーチ北海道支社によると、久住書房(本社・札幌市、資本金2790万円、久住邦晴社長)は6月29日、札幌地裁から破産開始決定を受けた。負債総額は約5億円。

 同社は戦後間もない1946年9月、久住社長の父・三雄氏が「くすみ書房」として札幌市西区琴似で創業、58年4月に設立された。書籍・文房具や学校指定教科書、教材販売のほか、喫茶店・英会話スクールなどを経営していた。

 創業当時からの店舗は商店街の一等地にあったが、地下鉄延長にともなって繁華街が移動し集客力が低下。活字離れやインターネットの普及が、書籍販売の不振に拍車をかけていた。

 このため「本屋のオヤジのおせっかい『中学生はこれを読め!』」「なぜだ!?うれない文庫フェア」など斬新な切り口の企画を次々と開催。一時はマスコミ等での注目度が高まり、売り上げが回復傾向を見せることもあった。

 2009年9月には白石区大谷地の「キャポ大谷地」へ移転し、売り場面積を1.5倍に拡大。雑誌とコミックの販売に力を入れ、11年2月期の売上高は3億2251万円を計上。だがそこから業績は徐々に低下し、赤字が膨らんだ。

 その後、悪化した資金繰りを金融円滑化法の適用申請や、会員制の導入、インターネットを通じて少額出資を募る「クラウドファンディング」の仕組みで増資をおこなってきた。だが業績不振が続き、今年6月21日で店舗を閉店。今回の事態となった(清水)

=写真=くすみ書房大谷地店