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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2017年3月号 蛸

「寒ダコ」とは言わないが寒ダラ、寒ブリなどと同様にタコもおいしい季節である。漢字で「蛸」と書くがこれは敵に襲われた時に墨を吐いて姿を消すことからこの字が用いられた。

こんなタコだがこれほど誤解されている生き物も少ない。デビル(悪魔)と称して米英人はタコを避けるし、イスラム圏の人たちは決して食べないそう。日本人も生きたタコを見ると「気持ち悪い」と叫んだり、遠ざけるがそんな言葉とは裏腹にタコ、カニ、エビの類は実は好物でよく食べる。世界的にもいまは寿司ブームとやらで各国の人が悪魔の味を知るようになった。

8本の足も誤った呼び方で4対の腕で足ではない。頭と呼ぶ部分も人間でいえば胴体で心臓などの臓器がここに収まっている。本当の頭というと、外側からは見えない一番下に隠されていて口(からすとんび)などの一帯を指す。それぞれに素晴らしい能力を持ち、腕で触っただけで形や食べられるかまで識別できるといわれる。食べてもタウリンが多く含まれ善玉コレステロールを増やしたり中性脂肪を排出する役目を果たすなど、ありがたい食物なのだ。

北海道に多いのは水タコでマダコより水っぽいが味の点ではそれほど遜色ない。ちなみにイイダコというのもいて産卵期になると米粒状の卵を持つので飯ダコと付いた。煮物やから揚げが美味。