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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2017年5月号 しび

 なんと282センチ、446キロのクロマグロが3月5日、和歌山県の勝浦漁港の魚市場に水揚げされたと報道された。紀伊半島沖のはえ縄漁で捕獲されたもので、信じられないほどの大物である。普通のマグロは80~150キロだから推して知るべし。マグロの漁法にははえ縄と1本釣りがあり、今回捕獲されたのははえ縄。これは幹縄にエサの付いた枝縄が何本もある仕掛けを海中に投入しておこなう。なにしろ大型船が1回の操業で用いる幹縄の長さは総延長100キロメートル以上、投入を終えるのに4~5時間もかかる。漢字で延縄(はえなわ)と書くのもうなずける。一方、1本釣りは、バケと呼ばれる疑似餌を泳がせるようにして食わせる方法。ただ両方とも一長一短があり、はえ縄は大量に漁があるが鮮度に問題が。対して1本釣りは何日も釣れないことがあるが船上で血抜きをして氷漬けにすると鮮度は抜群に保てる。
 ところでマグロは鮪と書きしびとの別名も。乙部町には鮪(しび)ノ岬の地名がありこの沖でクロマグロが取れたからその名が付いたと聞く。では、なぜしびと呼ぶかはマグロの身には鉄分を多く含むため、独特の渋味があるのが理由。現在道内でマグロ漁を行っているところは積丹半島から函館の戸井海域が主だがその昔は天売島産のものは、あの大間産より評価が上だったというからびっくりである。