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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2018年1月号 正月魚

 日本には正月に特定の魚を食べるという風習がある。正月魚とか年取り魚と呼び、大晦日の晩から三が日にかけ祝膳に上がる。その代表がサケとブリだ。長野県あたりを境にして東がサケ圏、西がブリ圏になる。新巻鮭は北で多く食されるしブリの照り焼きなどは南の人たちが好む傾向にある。ただ、北海道の正月はサケだけではなく多彩な料理が登場する。理由はその昔、全国各地から開拓のため多くの人が入植し、正月魚も多種になったと考えられる。魚の王様といわれるマダイはもちろん、魚ではないが伊勢海老が重箱の中央を占めるのはやはり本州からの影響に違いない。西のブリを食べる家庭も多いし、北海道は正月料理のるつぼといっても過言ではない。
 それでは全国の正月魚を見てみると青森県ではタラ、秋田のハタハタ、岩手県のナメタガレイ、山形県ではサメ料理を食べる。関東で喜ばれるのはマグロやアジ。九州でのフグ、四国のカツオも知られるところ。取っておきは三重県のウツボの煮付けで、これがなんとも美味だそう。総じていえば地元でとれたものを手軽に食べている傾向にある。
 わが北海道のサケで付け加えるならば、頭の部分はとかく捨てがちだが、あらは骨からうまみが出るので正月の夜に囲む鍋物に。頭先にある半透明の軟骨を氷頭(ひず)といい、このなますもぜひお膳に。