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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2017年11月号 神の魚

 一度やったらやめられない―というのがサケ釣り。それほど魅力のある釣りだが、食材としても「高たんぱく低カロリー」の食品で知られ道民はもちろん日本中の人たちから貴重な食べ物として重宝されている。
 まず、タンパク質はそれを構成するアミノ酸の含有比率が高く、大豆や乳製品より良質とされる。カロリー面では同じグラムで比べ米・麦の約半分、牛肉の60%もの低さである。カルシウムも多く含まれ骨粗しょう症の防止、精神不安定やヤル気不足に役立つといわれる。ビタミンにいたってはAのほかB、Eが多く目の疲労と視力低下回復に効果があるほか老化防止、血圧まで下げてくれるのだそう。
 また、タウリン率も高くイカ、タコなどに匹敵するほど。血液成分を正常に保つというタウリンは血糖値上昇の抑制や動脈硬化の防止、肝臓の解毒能力強化まであり、いわゆる成人病予防の心強い味方である。サケの肝臓を塩漬けにしたメフンには鉄分が多く、貧血の解消予防によい。一方では悪玉コレステロールを減らし善玉を増やす役割までしてくれるありがたさ。
 メスの卵イクラに比べオスの白子はなんとなく敬遠されがちだがこれも貴重な存在。リン脂質があり高血圧の予防効果に絶大とか。これで白子の考え方が違ってくるかも。アイヌの人たちがカムイチェプ=神の魚と呼ぶサケだけのことはある。