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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2017年9月号 海栗が一番

 採ったばかりのウニをその場で割って、海水に漂う身をすくって口に入れるーこれがウニの一番おいしい食べ方なのだそう。なるほどこんなぜい沢を一度はやってみたいものだが、ウニはかってに採取することは禁止されていてこの夢は不可能に近い。ならばその他の食べ方といえば、新鮮なものをわさび醤油か二杯酢で生で食べるほかにおなじみのウニ丼、和えもの、から揚げにソースを作るベースなどがある。先日、積丹の寿司店でウニ丼を食べたがなるほどうまい。ナマコやホヤと同様にこれを初めて食べた勇気ある人に感謝である。そして食の歴史も古く日本では縄文時代の遺跡からウニの殻が多く出土しており昔の人たちもそのおいしさを知っていたのだろう。
 漢字には雲丹、海胆、海栗があるが中では海栗が一番イメージに合っている。ムラサキウニは海に落ちたイガ栗そのものだし手でつかむと痛い。上殻を割って食べるのも同じ。そのトゲ(棘)は外敵から身を守るよろい(鎧)でありこれを伸び縮みさせて移動手段にも使うのである。以前はコンブを食べることから厄介者とされ、駆除の対象となった時代もあったが現在は誰もが認める高級食品。北海道に生息するのはキタムラサキウニとトゲの短いエゾバフンウニでどちらも味では他を寄せ付けない。ちなみに分類学上は「棘皮動物海胆類」となんともややこしい。