「情報を先取り、タブーに挑戦」を編集方針とし、生活者・企業経営者に
最新かつ有益な情報価値をご提供する、北海道の地域政治・経済誌

ロゴ

トップページ > 釣り > 今月の穴場
写真

月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

このエントリーをはてなブックマークに追加

2013年8月号 

 暑さが続くと、さすがに夜釣りへと足が向く。岩場で竿を出していても、爽やかな沖からの涼風が何とも心地よい。てなわけでホッケが岸離れした6月半ば、娘と2人で今度は夏魚の代表格・ソイやガヤ、ハチガラなどを狙って再び後志管内島牧海岸に釣行した。目指す釣り場は第二栄浜漁港南側の大岩礁帯だ。
 この岩場は足元から6~7メートルとドン深で、春のホッケをはじめ夜間はメバル類やアブラコ、カジカなどがよく釣れる釣り場として知られている。中でもガヤは、ポイントさえ間違わなければ垂らしや目の前ちょん投げ、ウキ釣りなどで30センチ前後が連続ヒットするからうかうか油断はできない。現地に着いたのは15時過ぎ。釣り場をのぞくと、いつもはホッケ釣りでにぎわう岩場も貸し切り状態。「誰もいな~い」のだ。しかも海はベタなぎ、絶好のガヤ日和ときているから娘と顔を合わせてシメシメってなもんだ。
 釣り座を構えたのは岩場の左中央。辺りを下見したり、仕掛けをセットしているうちにようやく夜のとばりが降りてきた。暗い波間に漂うカラフルなウキ。いきなり消し込んだのは娘のウキだった。足元まで引き寄せ、水面から引き抜いたのは紛れもない良型ガヤ。それが4匹も続けて釣り上げたのだから親の面目も丸つぶれ―と思っていた矢先、ブッ込みしていた竿先ライトが突然揺れる。思いもよらぬ引き。上がって来たのは、今までの自己記録を2センチも更新した32センチの大型ガヤだった。