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月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

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2013年4月号 

 好きな釣り場に渡島・福島がある。福島町は知ってのとおり元横綱千代の富士(現九重親方)や千代の山という名横綱のふる里である。また道南の知床といわれるように、秘境・矢越岬を挟んで知内町側には涌元や小谷石、福島町側には浦和、岩部と名釣り場が続く。中でも浦和漁港は春のカレイ釣りからはじまって晩秋までソイが楽しめる場所。
 昨年9月。外防波堤(西)先端で頑張っていると地元釣り師がやってきて、「先月はここでマコガレイが随分上がった」「どうせ来るなら春先のほうが面白い」という。そんな話をしているうちに、足元に垂らしておいた竿先が何となく微妙な動き。のぞいてみると仕掛けがいつの間にか昆布の中に巻き込まれている。竿を持ち上げると案の定がっちり根掛かりだ…と思っていたら、いきなりガクン、ガクンと来たからびっくりしたのは地元の釣り師。「なんだ、何だ?」と大騒ぎする中で手にしたのは50センチはたっぷり超える大アブラコだった。
 大千軒岳に連なる山陰だけに、矢越の海の日没は早い。19時過ぎには頭の上に港灯が点滅し、沖には早くも漁火が見えてきた。海は小波程度の絶好のソイ日和。途中、福島川で釣ったウグイを1匹掛けにし、沖目からゆっくり引いてくると1発目からバシッと当たりだ。夜釣りをする人もいないのか、その後も次々と当たりが続いて22時頃までには27~34センチが30匹近くという好釣果。カレイ釣りも面白いが、ソイ釣りもまた面白い。