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月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

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2013年1月号 

 冬場の釣りといえば、まず頭に浮かぶのがコマイ釣り。この魚、元を正せばマダラ、スケトウダラと同じタラ目タラ科の魚である。寒さに弱い人は文字を見ただけでもブルッと身震いするが、コマイを漢字に直すと「氷魚」または「氷下魚」、別名カンカイは「寒海」と書く。語源はアイヌ語カンカイ、コマエと言われるが、文字からしてわかるように、寒い北国の魚であることが見て取れる。
 コマイは例年12月ごろから岸寄りし、厳冬期の1~3月ごろまでに岸辺の砂れき底で産卵する。釣り人が狙うのはこの時期で、うまく群れをつかむと1本の竿でも忙しいくらい当たりが続く。話は昨年1月にさかのぼる。
「サビィから冬はイヤッ!」というE君を無理に誘い、日高管内門別海岸に釣行した。狙いはもちろん子持ちのオオマイ(大型コマイ)だ。釣り場はシノダイ岬と門別漁港との間の砂地浜。ここには、ほぼ等間隔に海側に向かって消波ブロックが縦に並び、コマイ釣りには絶好の釣り場を造ってくれている。コマイはカジカ同様夜の釣り。寒けりゃ、すぐ車に戻れるのもこの釣り場の特徴である。
 日が沈んで間もなくのこと、群れが回遊してきたのか2本の竿先鈴がうるさく鳴る。上がってくるのは、ほとんどが20~25センチの中型コマイだが、E君が白い息を吐き吐きドサッと砂地に放り上げたのは何と40センチ超えの抱卵オオマイ。この1匹ですっかりご満悦の彼氏「こんなの釣れるんだらサビくともえぇ、また来!」