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月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

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2012年9月号 

 知床・オシンコシンの滝前海岸でマスを狙ったが、手にしたのはカラフトマスならぬカジカの子。真顔でリーリングしたH君もバツ悪そうにニガ笑い。翌週その鬱憤を晴らすべく2人で再びオシンコシンに釣行した。到着したのが正午過ぎのため、さすがの大駐車場も大型観光バスなどで入り込む隙もないにぎわいだ。
「こりゃダメだっ!」てなことで、オシンコシントンネルを抜け、弁財湾近くの三重の滝の広っぱに移動した(今は大駐車場となり、滝名も三段の滝と改称された)。朝まで時間はたっぷりあるので、2人でチビリチビリやりながら暇つぶしする。ところが―である。今まで晴れ渡っていた空が、一瞬にわかにかき曇ったと思うと土砂降りの雨。それが一晩中車をたたきつけたのだからのんびり寝るどころじゃない。その雨もようやく朝方までにはおさまった。だが外に出て滝を見て驚いた。何と、滝ツボから大きく銀鱗を飜しているのはカラフトマスじゃあないか。落下する滝に向かって果敢にも次々とジャンプする。道路1本隔てた河口では、滝の流れをさかのぼる大量の群れ。玉石に挟まってバタバタやっている奴もいる。
「それ今だぁ!」ってなわけだ。群れに向かって2人で仕掛けを飛ばす。次々ヒットするカラフトマスの強烈な引き。黙々と釣り続けていたH君もついに悲鳴を上げた。「師匠~腕が痛っ!」。釣り上げた数は50~60センチが2人で約40匹。カラフトマスは、9月に入ってもまだまだ釣れる。