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月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

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2012年8月号 

 青マスあるいはピンクサーモン、背張りマスなどと呼ばれるカラフトマス。分類上ではサケ科サケ属のこの魚は、ヒット後のファイトがとてつもなく強烈なことから、シーズンともなれば多くのマス釣りファンはこれに魅せられてオホーツク方面に押しかける。
 過ぐる年の8月、そのマスに挑戦すべく釣友H君と知床まで遠征した。R334号の知床国道を走り、真鯉地区のオンネベツ川を覗いてびっくりした。小河川ながらもカラフトマスが押し合いへし合い遡上の真っ最中だった。中には1メートル近い奴もいる。「こんなデッカイのが釣れるんだ?」「うん、釣れるんだ!」。眺めているうちにわれわれはもうすっかり釣った気分になって胸をドキドキさせた。が、狙いは昨年いい思いをしたオシンコシンの滝前海岸。そのつもりで滝までくると、いつもは入り込む隙もない岩場も今日はガラガラ。「釣れないから誰もいないんじゃない?」とH君。いささか拍子抜けしたが、それでも「オンネベツにあれだけいたんだから、粘ればガパッと来るぞ!」と竿を出す。
 程なく流れにウキを流していたH君が「来た来たっ!」と突然絶叫。目を向けると時折ロッドの先がピクピクッと動く。「マスにしちゃぁチトおかしいかなぁ?」と思ったが、とりあえずタモを持ってH君のそばへ行く。が、力んだ割りにはすんなり上がったのは30センチにも満たないコジカ(カジカの子)。初めてカラフトマスにチャレンジしたH君、さもバツが悪そうにニヤッ。