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月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

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2012年6月号 

 かつて、先住民アイヌたちからマシケイ(カモメの多い)あるいはウフイプ(燃えているもの)と呼ばれていた増毛町および雄冬地区。この海岸一帯は日本海に暑寒別連山の山裾が落ち込む断崖絶壁の連続で、昔からアブラコやソイ、ハチガラなど根魚類の宝庫として磯釣りファンを魅了してきた。特にハチガラは30センチを超えると大物とされ、狙ってもなかなか釣れないだけに釣り人ならば誰しも1度は手にしたい魚でもあった。
 仲間2人と夜釣りに出かけたときのこと。増毛町別苅漁港に立ち寄ると、堤防の先で盛んにロッドを振っている釣り人がいる。バケツをのぞくといま釣り上げられたばかりのクロソイがいかにも「残ね~ん!」といった顔つきで口をパクパクさせていた。ソイが釣れるとわかればもうしめたもの「今日はここでソイ釣りだぁ!」と2人。が、こちとらは、勝手を知った基部の岩場が気になってしょうがない。既に竿を出した2人を残し磯竿片手にローソク岩のあるゴロタ場へと向かう。一帯は海草に覆われた浅い根原だが、所どころにドン深があっていかにもハチガラでも出そうな場所。
 ひゅるひゅるとウキが飛んで着水すると、糸フケを取る間もなくいきなりウキの明かりが沈んで横走りした。「ほりゃソイだぁ!」てなことで慎重にリールを巻く。だが、上がってきたのは早くも現れた本命の魚ハチガラだぁ。この夜はさらに4匹のハチガラ、ソイを追加してチョンとした。餌はサンマの短冊を使用。