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月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

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2011年8月号 

 2月頃から春先にかけ、後志・島牧海岸はホッケとともにアメマス釣りが盛んだ。アメマスとは河川の上流域に生息するイワナの降海型。何せ大物になると70数センチに及ぶといい、その醍醐味(だいごみ)に魅せられて各地から多くのアメマス釣りファンが押しかける。彼らはこのアメマスを、親愛の念を込めて愛称「海アメ」と呼ぶ。5月下旬、ホッケや根魚類を狙って同海岸に釣行した。
 入釣したのは原歌覆道そばの蒲原(かんばら)大平盤。いつもはちょっとした風でもサラシとなるこの岩場も、この日は風も波もなく絶好の釣り日和。そんなことで、この夜は気長にアブラコやソイを狙って竿を出す。程なくして中投した右側の竿先ライトが大きく揺れる。ロッドを煽(あお)ると手元を狂わす大きな引き込み。「そ~ら、でっけぇソイかアブラコだぁ!」と期待をかける。だが、上がって来たのは丸々と太った40センチ超えの良型ボッケ。この夜はわずか3時間程で35~44センチのホッケが21匹、33センチのシマゾイ、中型アブラコ3匹と絶好調。
 翌朝、夜明けとともにウキ釣りに切り替えた。なぎなら広くて安全なホッケ場所。次々とウキ釣り師たちがやってくる。6時頃だった。持っていたウキ竿に突然大きな衝撃。今年は数こそ少ないがホッケはいつもの年よりもバカでかい―と思っていたら、時折水中で煌めく銀鱗。「サクラマスだぁ~っ!」と辺りの釣り人。だましだまし目の前まで引き寄せ、難なくタモに納まったのは何とサクラマスならぬ62センチの大型海アメだった。