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月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

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2011年4月号 

 千代の山、千代の富士の2人の横綱を生んだ福島町。一昨年4月、その福島の磯で釣り友T君と夜釣りをした翌朝、吉田橋の分岐点から道道岩部福島線に入って浦和漁港までやって来た。目あては岸寄りする春のマガレイだ。
 現地に到着すると、いつもは賑わう西防波堤(外)も平日のせいか全く釣り人の姿が見当たらない。この先端は正面遠投でマガレイやイシモチガレイ、3時方向の沈礁ブロック際を狙うとソイやアブラコのくるポイントなのだ。カレイ釣りとなれば、やはり外海側が気になる。胸壁に垂れ下がったロープを伝い、その上からあちこち様子を探る。海は多少波があるもののカレイ釣りには絶好のコンディションだ。高所は苦手!というT君を下に残し、3本の竿をセットしてそれぞれのポイントに投げ込んだ。そのうちに正面遠投の竿にコツコツと小さな当たり。思い出したように小突くのをみるとカレイの引きだ。張っていた糸を少し緩めて待機する。とたんにグ、グ~っと来た。大きく竿を煽ると確かな手応え。リールを巻く手にも重みがかかる。目の前に姿を現したのは30センチオーバーの良型マガレイだった。
 下でジャジャ~ンと勢いよく鈴が鳴る。海藻際に垂らしたT君の置き竿だ。ところが慌てた彼、魚の正体も確かめずいきなりゴボウ抜きにした。メジャーを当てると何と53センチという大アブラコ。思わぬ拾いものをしてすっかり気を良くしたT君「せんせぇ、今度はでっけぇカレイだっ!」