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月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

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2011年11月号 

 季節は晩秋、磯で旬のカジカが釣れだした。特に11月は釣会にとっては大事な月。ほとんどの会が納竿期を迎えるので、年間優勝をかけた今年最後となる大会は、身長・重量が物言うことから誰しも鵜の目鷹の目でカジカに挑む。普段われわれが磯から狙うカジカは、通称ナベコワシ、マカジカ、オキカジカ、ヤリカジカなどと呼ばれるカサゴ目カジカ科の棘カジカのこと。
 なお、この時期産卵のために沖から岸寄りしてくるカジカは、体の一部が山頂から平野部に下りた紅葉を思わせる色鮮やかな紅。われわれは、このカジカを赤カジカと称して珍重する。かつてはガヤ(エゾメバル)同様、海のゴミ扱いにまでされたカジカであったのだが…。
 釣魚の中でもカジカに人気があるのは、先のように大会成績を左右する貴重な存在であること、特にあの「パパ~ン!」という竿先を跳ね返すような強烈な魚信、巻き上げるときの重量感たっぷりな手ごたえ、加えて食べても美味なことからであろう。
 抱卵ボッケが釣れだす一昨年12月、それを釣りたさに泊村盃漁港(カブト地区)に釣行した。現地に到着すると、目ざすポイントは全て満杯。やむなく近くの盃漁港へ移動した。今では誰も見向きもしない小さな港だが、防波堤基部から沖に向かって竿を出すうち、投げ損なった1本が目の前へポチャ~ン。投げ直そうとリールを巻くと1発で根掛かりだ。何回か竿を煽るうち、何と上がって来たのは40センチを超える赤カジカであった。