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月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

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2010年6月号 

 かつてニシン漁全盛時代は、「鮮度も落ちやすくて食べてもうまくない魚、数の子を食い荒らす害魚」として目の敵にされてきたホッケだが、昔のようにニシンが獲れなくなった今は、「さっぱりとしたコクのある味、白身魚なのに脂がのっておいしい魚」として一躍高嶺の花に昇格し、スーパーでも1匹ン百円で他の高級魚と並ぶようになったのだから、当のホッケもさぞかし面食らっていることだろう。
 寿都。島牧方面の日本海側は、4月後半から6月初めにかけてがホッケの最盛期。海岸線を車で走っていても、どこの磯や港でもホッケ狙いの釣り人が目立つ。ほとんどがウキ釣りだが、今まで入ったこともない通称「ホッケの澗」と呼ばれる岩場。ワンド(切れ込み)をのぞくと、行き場を失ったホッケがワンサと群がっている。そんなわれわれを目ざとく見つけた釣り場探しのホッケ釣り人、道路脇に車を停めて次々とやって来た。ウキ釣りは皆でコマセを撒けば撒くほど良いから、われわれも別に咎(とが)めはしない。なぁんて薄ら考えていた矢先、水面を割って上がって来たのは40センチもある赤ボッケだ。
  撒き餌につられ、目の前をぐるぐる泳ぎ回るホッケの群れ。この場から離すまいと一斉にコマセを撒く釣り人。時間が経つにつれ、あっちでもこっちでも大きな魚体が入れ食いで釣れ上がる。だんだん良くなるホッケの太鼓!と暴れるホッケをつかんでニヤッと笑う夫婦連れ。さすが北海道は「ホッケードー」だ。