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月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

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2010年2月号 

 島牧側からR229号の須築トンネルを抜けると、道路脇の断崖上から茂岩の滝が飛沫を上げて勢いよく落下する。滝前海岸は、今までも50、60cmの大型ソイやアブラコが度々上がって話題を呼ぶ茂岩岬。チャリで5度目の北海道一周のときだった。Sテレビ局の取材に応じ、カメラマン氏、レポート嬢などスタッフ5人を案内して茂岩岬で夜釣りを行った。この岬にはドン深の切れ込み(みぞ)が多く、大型ソイやアブラコ狙うには最高のポイントが連続する。日が落ちるまでには下見も終わり、スタッフたちのスタンバイも整った。夜の帳(とばり)が下りて間もなくだった。振り込んでいた左竿がいきなり横倒れした。ここでは過去に47cmのマゾイを上げたこともあり、「そら、でかソイだぁ~!」と持って行かれそうになったロッドをつかんで2度3度と底を切った。だが獲物も必死、リールを巻きだすと右へ左へと走って中々姿を現さない。胸の鼓動は高鳴るばかり。それでも何とか目の前まで押し寄せてきた。
 ライトを向けてびっくりした。正体こそ定かでないが白い魚影が1mを超える超でかソイだ。「やったぁ!」とスタッフたちも盛んに拍手。ところが、である。浮き上がった大魚を見て2度びっくりした。覗き込んでいたレポート嬢も思わず「キャぁ~」っと悲鳴を上げた。無理もない。足下に姿を現したのはバカでかソイならぬ海のギャング・サメだったのだ。引きずり上げて計測してみると、何と1m20という代物だった。