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月の穴場

斎藤 豊
昭和3年11月江別生まれ 自転車にテントを積み込み、北海道の全沿岸2,400キロを自給自足で9年間釣り歩く。 NHKをはじめ各民放テレビ・ラジオに出演。

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2010年11月号 

 釣り人にとって積丹半島は魅力の釣り場。暖流・寒流がさまざまな魚を運び込み、漁港はもとより、海岸線を釣り歩くと他では見られない大物が次々と上がる絶好のポイントなのだ。9月中旬、釣友Kさんと幌武意海岸の岩礁帯を探るべく、漁港に通じる展望台まで行ってびっくりした。目に付いたのは神社横のクマ出没注意!の立て看板。今季は各地でクマ出没情報があるだけに、「クマよここでもか?」と唖然とした。
 展望台からマッカ岬方向を眺めると、波打ち際はどこもかしこも真っ白け。とても竿の出せる状況じゃない。だが、ここまで来て空戻りする手はない、積丹半島を挟んだ裏側の入舸は凪(なぎ)の筈。Uターンすると予想通り穏やかな海が待っていた。さっそく釣り具を担ぎ、ひたすら玉石(たまいし)を踏み締め荒磯場を歩く。めざすはルシ岬手前の最終地点。こうもあろうと春先にちゃっかりゴムボートで下見したポイントである。
 真っ赤な太陽が沈みかけた頃、第1号の魚信(あたり)がKさんに来た。型は今イチだったが幸先のよい30センチのハチガラ。それを合図のように、どの竿にも良型ガヤ主体にクロソイ、マゾイ、シマゾイと21時頃には入れ食い状態が続く。特筆すべきは朝マズメに釣れた53センチの超でかアブラコと42センチの大カジカ。密生する昆布の間からようやく引き抜いた。ほとんどここまで釣り人が入らぬだけに、苦労して来たわれわれも大満足だった。でもKさん「こんなに釣っちゃって帰りは死ぬ思いするぅ~」